小杉湯原宿・チカイチ

Kosugiyu Harajuku Chikaichi
Tokyo, Japan
Completed in 2024

建主・運営:東急不動産 小杉湯
用途:公衆浴場、物販店舗
設計:建築 T/H
   設備 ZO設計室
   照明 岡安泉照明設計事務所
   構造 監修)TECTONICA
施工:東急Re・デザイン
写真:Katsuhisa Kida / FOTOTECA

Publications
- ELLE DECOR, Japan
- architecturephoto.net, Japan
- 商店建築 増刊 Commercial Space Lighting vol.9, Japan
- 商店建築 2024年7月号, Japan
- CASA BRUTUS 2024年7月号, Japan
- 新建築 2024年6月号, Japan

原宿・神宮前の一等地に建つ商業施設に銭湯を作る。その背景には、非日常な演出により消費される場ではなく、地域の日常に紐づいた体験の場が求められている。私たちは、来る人を選ばず、誰に対しても閉じない、公衆の場と呼べるような場所を作りたいと考えた。
拡散光に満ちた上空のようなものを広げる。頭上から豊富な光が降り注ぐ環境は、地下にありながら屋外のような雰囲気を醸し出す。居合わせた人々はお風呂に浸かりながら同じ環境を共有し、軒下の雨宿りのように刹那的な人とのつながりを生み出す。銭湯の諸要素は細かく切り分け、その間に道を通す。区画全体が銭湯のようにも見えるし、銭湯とその周りの町のようにも見える。この「どちらとでも取れる」という性質はこの場所全体に広がっている。屋外的な上空と屋内的な地上の設え、グレーの壁面に浮かぶ抽象的な光の窓や昔ながらの下駄箱、高い(ように感じる)天井や人に馴染む10cm角のタイルなど大小様々なスケール、多彩なテクスチャーが統一された色調であること。ばらばらな性質が、訪れた人それぞれの指向や記憶と共鳴し、きっかけとなって、この場所との結びつきを支えていく。